
ごあいさつ
ひたむきに活動することを忘れない
土屋あやみ
理事
私は、幼少期から無類の犬好きで、2017年、現在溺愛する元保護犬「エイン」との出会いから、動物福祉問題に直面する機会をいただけました。
それは、当初トリミング技術を磨くという軽い目的で、2017年6〜8月の3ヶ月間集中してボラトリ(ボランティアでトリミング)に参加することとなり、そして実際に愛護センターに収容されている犬たちを見に行くことができました。そこには、唸り声をあげて凶暴な犬が殆どかと想像していたのですが、その多くが、あどけない目をしながら、しっぽをたくさん降って近寄ってくる子たちばかりだったんです。
この多くは、言うことを聞かないから、引越しするから、病気したから、子犬が産まれたから、という身勝手な人間の理由によって捨てられた小さな命たちということを知り、更には、生体販売を行っているペットショップのバックヤードにいる、繁殖犬(ペットショップのかわいい仔犬たちを何度も何度も妊娠させられたママたち)ただ出産させる為だけに生かされて外の世界も知らないまま小さなゲージの中で一生を終えてしまう場所、パピーミル(子犬工場)現場も目にしました。
その一方で、そんな動物たちを懸命に救う活動をしている様々なボランティアが存在している事。またボランティア団体(愛護団体)と言っても、スタッフが複数いる訳ではなく、その殆どが、その代表者の個人の自宅を、たくさんの保護動物のために解放し、人生掛けて活動をされているということにも衝撃を受け、私に何が出来るのか、エインとの出会いをきっかけに2年間しっかり体験しようと決めました。
譲渡会を頻繁に行い、出来るだけ多くの子たちを保護する活動を行うボランティアさんがいたり、逆に、あえて里親が見つけ難い「疾患のある子」や、最後に安らかに看取る為に「老犬」を救う選択をするボランティアさんがいます。
私の2年間の体験から、代表者が事故や病気になった時に支える「ボランティアスタッフ」や、突発的に発生する犬たち病気に対しての「医療費や飼育資金」が圧倒的に不足していることが、はっきり理解できました。
ワンコたすける協会の活動として、支援希望者に対して、支援したい先のボランティア団体の事を、実際に納得いくまでボランティア体験(見学)や、正しく情報収集することで支援先を確信し、「保護したりお世話はできないが金銭的援助をしたい」または「金銭的援助はできないがお世話をしたい」どんな形で支援したいのかを決め易いよう、コーディネートしていく活動をおこなって参ります。
より多くの方々に、動物福祉の実態を知っていただき、保護動物の為に覚悟を決めて活動をなさっているボランティア団体に、みなさまのお気持ちを支援という正しい形に変えてお届けし、小さな命を一頭でも多く助けたい。小さな命の最期の旅立ちの時には、そばにいて見送ってくれる優しいファミリーとの出会いのサポートをしたい。
いつか、この日本が動物に優しい「動物先進国」と言われるその時まで。